日本の看護師資格があれば海外で看護師として活躍することも可能ですよ。英語力は必要ですが、現地の学校に通ったり、資格試験を受けたりして学位を取得する必要はありません。参加方法と活動内容を、3つの団体を例に挙げて解説します。
「国境なき医師団」は最も有名な国際医療団体です。医療・人道支援を行う民間の非営利団体で、アフリカ、アジア、中東、中南米を中心に世界70カ国以上に医療従事者を派遣しています。日本からは100名を超えるスタッフが参加し、34の国と地域で医療活動や支援を行っています。紛争や自然災害、難民、感染症、熱帯病などの問題がある地域を訪問して診察や治療をしたり、予防接種や心のケアを行ったりするのが主な活動です。
看護師は医師のサポートだけでなく、現地の医療スタッフに対する指導・教育・技術指導などのマネジメント業務も担っています。国籍が違う人たちとコミュニケーションを取りながら業務にあたるため、英語力は必須です。国境なき医師団について詳しく知りたい人は以下のサイトを確認してください。
日本発の国際医療団体で、これまでに350名以上のボランティアが参加し、ミャンマーやラオス、カンボジアで20万件以上の治療を行ってきました。
ジャパンハートでは「貧しい人々に高度な医療を提供する」を活動理念の1つとして掲げています。そのため、貧困や医師不足に悩む国や地域で主に医療活動を展開しています。また、大規模災害時の復興支援、子どもたちの福祉活動、医療従事者の育成などにも携わっています。
ジャパンハートには「長期ボランティア」と「短期ボランティア」があり、長期は研修と実践を組み合わせたプログラムが組まれています。短期は大体5~6日滞在して海外で活躍する医師や看護師と交流したり、現地の医療現場を見学したりします。本格的に派遣される前にまずは短期で試してみたい!という人におすすめですよ。ジャパンハートについて詳しく知りたい人は以下のサイトを確認してください。
73カ国で370以上のプログラムを展開している国際医療団体です。世界15カ国に事務局があり、日本はアジアの拠点となっています。主な活動は、自然災害や紛争による貧困や医療不足に苦しむ人々への人道的医療支援です。世界の医療団について詳しく知りたい人は以下のサイトを確認してください。
上記で紹介した団体ではすべて、基本的な英語力が必須です。日常会話はもちろん、看護業務が行えるレベルの医療英語も習得しておかなければなりません。海外派遣看護師やボランティアへの参加を目指すならしっかりと準備してから行動することをおすすめします。