医療英語を習得すれば外国人患者に滞りなく対応できるのはもちろん、国際的な活動にも参加できるので看護師としてのキャリアを広げられますよ。
まずは「単語の暗記」です。といっても、闇雲に暗記すればいいというわけではありませんよ。日常的に使う医療英語の単語を中心に暗記してください。3秒以内に口から出せるようになるまで暗記しましょう。
次は「シャドーイング」です。シャドーイングは音声教材を利用した勉強法です。テキストを見ずに音声から聞こえてくる英語を少し遅れて繰り返すことで、リスニング力とスピーキング力を向上させることができますよ。正しい発音とアクセント、イントネーションを覚えるのにも効果的です。
さらに「英語の発話練習」もおすすめです。英単語や文法を学んで理解してもアウトプットする機会がなければ身につきません。ネイティブスピーカーの講師と一緒に発話の練習をすると、考えた瞬間に英語を話す力が鍛えられます。
英語は1日では身につきません。効果を実感するには通常3~6カ月かかるといわれています。繰り返し学ぶことが大切なので、即効性を期待してさまざまな参考書を購入したり、気分によって勉強内容を変えたりするのはNGです。中途半端な勉強になってしまいますよ。
外国人患者が来院した際によく使うフレーズを紹介します。英語でスラスラ話せるように覚えておきましょう。
まずは予約の有無を確認しますが、これは外国人患者も同様です。「Do you have an appointment?」「What is your appointment for?」(何の予約をしていますか?)と質問しましょう。患者が「Consultation.」(診察です)と答えたら必要な手続きを行います。もし、「No, I don’t have an appointment.」(予約はしていません)といわれたら、「I’m sorry it’s appointment only.」(申し訳ありませんが、予約のみとなっています)と伝えましょう。その上で、「We accept walk-ins only on ○○days.」(○○曜日のみ予約なしで診察可能です)とフォローするといいですよ。
新規なのか再診なのかも事前に確認しておきたいところです。「Have you been here before?」(以前に来たことがありますか?)と確認し、再診の場合は「I’ll look up your chart. What is your date of birth?」(あなたのカルテを調べます。生年月日は?)とさらに質問してください。