看護師が英語の勉強をする場合、どのように進めていけばいいのでしょうか?まずは基礎力を鍛えましょう。土台がしっかりしていないといくら知識を積み重ねても崩れてしまいますよ。一般英語はもちろんですが、医療英語も学ばなければなりません。医療英語が理解できなければ患者とのコミュニケーションも上手くいかず、論文も読み解けないので最新の医学知識が得られないからです。医療英語を身につけるならシャドーイングや発話の練習がおすすめですが、医英検を受験するのも1つの方法です。
医療英語を勉強したい人に向けておすすめの勉強方法を紹介しますね。基本は単語の暗記です。日常的によく使う医療英語を中心に暗記しましょう。スピーキング力を鍛えたいならシャドーイングがおすすめ。耳に聞こえてくる音声を繰り返すことで鍛えられていきます。参考書を利用して勉強しても構いませんが、即効性を期待してさまざまな種類の参考書を購入するのはおすすめしません。病院でよく使われるフレーズの一例も紹介していますので、そちらを覚えておくとスムーズに対応できるようになりますよ。
医療英語を身につけたいなら日本医学英語教育学会が実施している「日本医学英語検定試験(医英検)」を受験するのもおすすめです。レベルが4級(基本)、3級(応用)、2級(プロフェッショナル)、1級(エキスパート)と4段階にわかれており、さまざまな角度から英語力を測ることができます。4級と3級は制限が設けられていないので誰でも受験できますよ。公式の教材を使えば試験対策もバッチリ!医英検は履歴書にも記載できる資格なので転職にも役立ちます。
外国人患者の状態を聞き取り理解するためには医療英語も身につけなくてはいけません。ですが、医療英語は特殊な単語や表現が使われているので一般英語と同じ辞典では和訳が見つからない場合もありますし、地域によって訛りや癖があるので同じ英語には聞こえない場合も……。教材として使われるイギリス英語と中国語訛りの英語、アラビア語訛りの英語は全然違うので、英語を理解していても聞き取るのが難しい場合もあるんです。臨機応変に対応できるように、使い分ける能力も必要です。
これから先、英語が必要な場面に直面することもあるかもしれません。その場で慌てないためにも英語力を身につけておきましょう。とはいえ、英語の習得は一朝一夕にはできないので繰り返し学ぶことが大切ですよ。まずは基礎力を鍛えましょう。中学・高校で学んだ範囲が基礎力なので、教科書の内容をしっかりと理解するところからはじめてくださいね。いきなり難しい専門用語を暗記しても上手に使えませんよ。基礎や文法を覚え、一瞬で自動化できるまで身体に覚え込ませてください。口に出すことで定着しやすくなります。